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鳥取到着-0175号

オオサンショウウオ撮影で鳥取IN

鳥取へ到着しました。大山町の知人がオオサンショウウオ観察会を開くというので行ってきました。僕が初めてオオサンショウウオ観察会に参加した場所です。2008年の夏のことです。早4シーズン目に突入です。最近ではいったい、いつまでオオサンショウウオの撮影をするのかと聞かれることもあるのですがそれはわかりません。鳥取の人はみんないい人なのでとっても居心地がが良いのです。

しかし、ことオオサンショウウオに関しては別です。下の写真を見てください。

オオサンショウウオが昇れない堰堤

落差は2mほど。直角の堰堤です。オオサンショウウオは夏の繁殖期には上流の産卵穴を目指して川を昇る習性があります。しかし、行く手をこのような堰堤に阻まれては自由に移動が出来ないのです。今年はこの堰堤で動きがとれなくなったオオサンショウウオの動画をアップする予定でした。しかし、状況はさらに悪化。川を埋め尽くす葦と雑草。おまけに家畜の糞尿の臭い。このあたりに数本ある河川すべてが同じ状況でした。この夜の観察会ではオオサンショウウオは確認できませんでした。このさらに上流部には私有地があり地主さんが大切に川を守っているのですが、そのさらに上の土地には家畜を飼って屎尿処理をきちんとしない業者がいるらしいとのこと。その糞尿が河川に流れ込んでいるらしいのです。堰堤で自由な移動どころではなく、綺麗な川そのものが一部の悪質な家畜飼育者によって破壊されようとしています。みんなが気がつかない間に河川が壊滅していたなんてことがないようにしなければいけないと思う一日でした。

オオサンショウウオにとっても居心地の良い鳥取になってもらわないといけません。


海鳥の大量死・クリスマス島ー0093号

クリスマス島取材で気になることがありました。少し調べが進んできたのでお知らせすることにしました。それは海鳥たちの大量死です。先ずは下の写真をご覧ください。

セグロアジサシの幼鳥の死体ーEOS5D2

セグロアジサシの幼鳥の死体ーEOS5D2

セグロアジサシの巣立ち間際のヒナです。痩せた様子はありません。腐敗の様子から見ても死んでまもなくのようでした。セグロアジサシはクリスマス島で最も多く繁殖している鳥です。毎年わずかな数の幼鳥が草に絡まったりして死ぬことはあるそうです。しかし、今年は違いました。2008年にこの場所を訪れたときには白い砂浜にはセグロアジサシの巣立ち雛が集結し飛び立ちの練習をする姿がたくさん観察できました。しかし、今年はその姿はまったく見られませんでした。集団繁殖地へ足を踏み入れるとあちこちに死骸があります。その数はおそらくは数千の単位になると思います。小さなヒナから成鳥までが死んでいました。風化の具合から見ても死後しばらくが経過したものや少し前に死んだものまでいたので時間的幅があるようです。地元のレンジャーもこんなことは初めてとのこと。初日に上陸したクック島保護区での出来事です。ちょっと心配になりながらも撮影を進めました。

多くの種類でも死体がーEOS5D2

多くの種類でも死体がーEOS5D2

他の保護区ではどうかと思い探してみると数はセグロアジサシほどではないのですが死体がありました。それも成鳥が目立ちます。普通事故でもない限り自然界で成鳥の死体を見ることはあまりありません。シロアジサシは目の周りが土で汚れ今まさに死んでゆくといった個体でした。今回死体を確認したのはセグロアジサシ、コミズナギドリ、ヒメクロアジサシ、アカアシカツオドリ、シロアジサシです。陸上に繁殖するものと木の上で繁殖するもの両方います。

鳥の大量死について知人からいくつかの情報をいただきましたがいずれも時化などによる餓死や、食べ物が原因の細菌性のものなどでその数は数羽から数百羽くらい。これだけの規模のものはありません。太平洋の孤島ゆえ情報もなく地元観察者も発信するすべを持ちません。以下個人的見解です。クリスマス島では5月6月に異常な雨が降ったそうです。村は水につかり塩田は収穫不能に陥ったそうです。このあたりはスコール程度で何日も大雨が続く場所ではないのです。ましてこの時期は乾季の真っ只中。鳥たちにとっても長雨は厳しかったと思います。体力のの弱いものから命を落としやがて細菌やウイルスに感染するものが出て保護区で蔓延したのではないかと考えています。この島も地球規模の異常気象の影響を受けているのかもしれません。

この場所は絶滅危惧種のムナオビシロハラミズナギドリの繁殖地です。この鳥にも病気が移れば一気に数を減らすことになりかねません。ご感想や何か情報、見解をお持ちの方はご連絡いただくか下記のコメント欄へお願いいたします。