カテゴリー別アーカイブ: 虫の目レンズ

33日目の卵の様子ー0112号

福田君穴33日目の卵

INON製の潜望鏡型水中セミフィッシュレンズが活躍しました。この特殊レンズの出番を待っていましたがやっとそのチャンスに恵まれました。レンズの前1cmで撮影できるスーパーレンズです。

卵内部の様子が鮮明に浮かびあがりました。

真っ白い赤ちゃんの頭と鰓らしきものがわかります。大きさは15mmほどでしょうか。これが将来1mものオオサンショウウオになるのですから生命の神秘ですね。

孵化までは文献に寄れば40日から60日くらい。水温などによって大きく差があるようです。この状態からあと何日かはまったくわかりません。

これでいったん撮影は終了し埼玉へ帰宅します。次に戻ってくるのは今月中旬。その頃には孵化しているかもしれません。

33日目の卵。命の神秘を感じます。INON製セミフィッシュレンズ使用EOS50D

33日目の卵。命の神秘を感じます。INON製セミフィッシュレンズ使用EOS50D

この新聞のアップ中もすごい雷と豪雨です。

増水が心配です。

がんばれ福田君。がんばれ赤ちゃん。

増水なんかに負けるな。

流されるなよ!!!


道場レポート10-0105号

流れた卵の行く末

8月末からの産卵行動も今日でほぼ終了しました。

オオサンショウウオたちの動きもいつもと同じのんびりとしたものに変わっています。メスらしき姿は無くなり巣穴周辺からはオオサンショウウオの姿は見られなくなりました。

巣穴に残ったヌシは春先の赤ちゃんの巣立ちまで巣を守ります。

今回、産卵が確認されたのは合計6巣にのぼります。これは僕が通い始めた3年間でもっとも多い数字です。

沢山の産卵がおこなわれたのは何よりうれしいことです。

巣穴から流れ出た卵ーEOS50D-イノンセミフィッシュ(魚目レンズ)使用

巣穴から流れ出た卵ーEOS50D-イノンセミフィッシュ(魚目レンズ)使用

上の写真は不幸にも巣穴から流れ出てしまった卵の一部です。

オオサンショウウオの卵は小さなピンポン玉ほど(親指大)の卵が数珠のようにつながっていて一匹のメスはおおよそ200から500個の卵を産みます。卵は巣の奥深くで産卵し、ヌシが大事に転卵を繰り返し孵化にいたります。しかし、ヌシが呼吸の際、足に卵が絡まったまま巣穴の外に出たり、産卵行動で巣の中がパニック状態の時に卵が外に出てしまうことがあります。また、巣の中で産卵できなかったメスが巣外で放卵してしまうこともあります。

巣の中にあってヌシに守られない卵は生き残り孵化にいたることはありません。魚に食べられたり、他のオオサンショウウオに食べられてしまう運命なのです。


オオサンショウウオって?-0080号

超大物現る!-EOS50D-INON水中セミフィッシュレンズ

超大物現る!-EOS50D-INON水中セミフィッシュレンズ

ハンザキ道場での生活も一週間を過ぎました。なかなかこれは!といったすごい撮影は出来ていませんが少しずつオオサンショウウオも撮影しています。そこで今日はオオサンショウウオを解説?して見ます。

先ずはオオサンショウウオを探すときですが胴付き長靴やドライスーツを着て川の中を歩いて探します。夜間はなれないと歩きにくい上に水底と同化していてなかなか見つけられません。

水の上から見た様子ーEOS5D2

水の上から見た様子ーEOS5D2

水底と同化しているのがわかります。この個体は90センチ近い大物です。このように浅瀬にいれば比較的見つけやすいのですが・・・。小型のものや流れのある場所では見つけにくいのです。個体によってはライトを当てただけで逃げるものや歩くときに起こる水面の波に反応して移動するものもいます。夜間は写真のようにじっとして魚やカニなどが口元にやってくるのを待っています。

小さな目ーEOS50D-INON水中セミフィッシュアイレンズ

小さな目ーEOS50D-INON水中セミフィッシュアイレンズ

目は左右にとても小さなものがあります。5mmくらいでしょうか。まぶたはありません。黒目もあまり動かないようです。動きのあるものを見るというよりは明るいくらいなどを識別する程度だといわれています。じっくり観察するとたまに少し引っ込むことがあります。

鼻の穴ーEOS50D-INON水中セミフィッシュレンズ

鼻の穴ーEOS50D-INON水中セミフィッシュレンズ

オオサンショウウオの鼻の穴です。目と同じくらいの大きさのものが顔の先端にあります。水面に鼻先を出して呼吸するのに都合よく出来ているようです。オオサンショウウオは大人になると肺と皮膚とで呼吸します。においに敏感ですがこの穴で感じ取っているのかは僕には判断がつきません。

かわいい前足ーEOS50D-INON水中セミフィッシュレンズ

かわいい前足ーEOS50D-INON水中セミフィッシュレンズ

最後に紹介するのはオオサンショウウオの手です。手という言葉が適切かはわかりませんがこの写真は前足の部分です。ぷくぷくしていて赤ちゃんの手のようです。実際この手がすきというファンもいます。指先が白く丸い部分があります。この部分を仲間内では「イクラボール」と呼んでいます。このイクラボールは個体によってまちまちのようです。皆さん、お気づきの方もいるでしょうが指が4本しかありません。オオサンショウウオは前足の指は4本で後ろ足の指は5本です。知ってました?可愛い手でしょ。皆さんオオサンショウウオのファンになってくださいね!!

この水中撮影は水中機材INON製水中セミフィッシュアイレンズを使って撮影しています。レンズの先端0センチから撮影できる優れもので狭い間にもレンズが入りオオサンショウウオの撮影には威力を発揮します。興味のある方はINONWebサイトへどうぞ。


新兵器テスト終了ー0037号

新兵器のテストを終了して帰国しました。テスト地はモルディブ。3年半ぶりにダイビングをしました。モルディブはダイビングをする前に現地のインストラクターによるチェックがあります。言わばテスト。このテストに合格しないと自由に潜らせてもらえません。ちょっと素人のようですが何せ3年半ぶり。ちゃんとできるかちょっとドキドキでした。テストはインストラクターと一緒に潜って水中でマスクを外しもう一度つけなおしてマスク内の水を抜くマスククリアーと空気を吸うためのレギュレーターを口から外しもう一度付け直すレギュレーターリカバリーです。どちらも初歩的なものですが水中では重要な技なのです。(ダイバーの方が読んでいたら笑われそうですが・・・。)一度体で覚えたことは意外と覚えているもので心配をよそに難なくクリアー。無事ダイビングの許可をいただきました。(まるで素人)

今回の大目標はあくまでもオオサンショウウオの赤ちゃんの撮影のために購入した新兵器の練習です。オオサンショウウオの赤ちゃんはおおよそ4cm。水中でそのくらいの魚を探します。ちょうどよさそうなのがカエルウオ。7mくらいの浅瀬にたくさんいます。でも意外と気弱な性格ですぐに穴に隠れて出てきません。そこで小指の先ほどの小さな穴をみつめて約1時間ほど水中でじっとしながら撮影します。背後にはカスミアジやナポレオン、時にはマダラトビエイなどの大物も通過しているようなのですがひたすら小さな穴をみつめるダイビング。滞在中有名なポイントへは一度も行かずひたすらビーチで同じ場所を潜っていました。おかげで南国モルディブに行ったのに日焼けひとつせず「ほんとに行ったの?」と聞かれる始末です。それでも何でもかまいません。久しぶりのダイビングは楽しかったなあ!ちょっとまた海通いをしようか迷います。

イシガキカエルウオに似たカエルウオ

イシガキカエルウオに似たカエルウオ

名前はリトルコムトゥースプレーニー、ちょっと舌を噛みそうですがカエルウオです。僕は魚の名前はまったくだめで間違っていたら指摘してください。

ところでこの写真ちょっと変わっていませんか?お分かりの方もいると思いますがワイドマクロレンズを使用しています。巷で言うところの虫の目レンズです。小さな生き物を大きく写すには通常マクロレンズを使います。しかし、マクロレンズは接写にはいいのですが生活環境など背景までは写りません。そこで登場するのがワイドマクロレンズです。カエルウオまでの距離はレンズの先端から2cm。ほとんどぶつかりそうな距離です。肉眼ではよくわかりませんでしたが黒目を縁取る星マークがチャーミングですね。そして最大のポイントは背景となる水面と差し込む太陽まで一緒に写ることです。オオサンショウウオの赤ちゃんが巣穴から出てきて川を見たときの写真がこんな風に撮れたら最高なのですが・・・。

INONリレー系極小セミ魚眼レンズの撮影風景

INONリレー系極小セミ魚眼レンズの撮影風景

これが撮影風景です。30cmほどの筒になっていて先端部は2cmほどのレンズになっています。画角130度でピンとはレンズ先端0センチからという驚異的なレンズ。使い方は非常に難しいのですが決まればとても楽しい絵柄が撮れます。ハウジングに入れるカメラはキヤノンEOS50D。本当は7Dを入れたいところです(何せこれで動画も撮れるので・・・)が50Dも十分な画質が得られて満足しています。南の海とオオサンショウウオのいる川では撮影状況がまったく違いますが基礎的な資料は取ることができました。使いこなすにはまだまだ修行が必要なようです。興味のある方は製造メーカーINONへ問い合わせてください。オリジナルを触ってみたい人は水中機材の店アンサーへ行くとデモ機がある場合があります。こちらも要問合せ。