カテゴリー別アーカイブ: 水中写真

道場レポート01-0096号

帰ってきたのか?福田君

日南ハンザキ道場に来ています。例年よりかなり気温が高く夜になっても蒸し暑い日が続いています。水温も昨年の今頃は17度でしたが今年は20度を越えています。この違いがオオサンショウウオの繁殖にどんな影響があるのか興味深いところです。

数箇所あるチェックポイントを見て回っています。昨年使用されなかった福田君穴(繁殖用穴の名前)にオオサンショウウオが戻ってきています。一昨年は夏から秋、真冬、幼生の旅立ちまでを観察した青春の巣穴です。そこに今年はオオサンショウウオが入っています!(バンザーイ) そして未確認ですが主が福田君かもしれないのです。オオサンショウウオの福田君とは僕が初めてここに撮影に来たときに友人の研究者からつけてもらった名前です。その福田君が福田穴に戻ってきたのかもしれません。まだ数日観察しないとなんとも言えませんがうれしい一日でした。

福田君なのか?福田穴から出てきたオオサンショウウオーEOS50D

福田君なのか?福田穴から出てきたオオサンショウウオーEOS50D

興奮してアップする写真が大きくなりすぎました。大画面でお楽しみください。


新兵器テスト終了ー0037号

新兵器のテストを終了して帰国しました。テスト地はモルディブ。3年半ぶりにダイビングをしました。モルディブはダイビングをする前に現地のインストラクターによるチェックがあります。言わばテスト。このテストに合格しないと自由に潜らせてもらえません。ちょっと素人のようですが何せ3年半ぶり。ちゃんとできるかちょっとドキドキでした。テストはインストラクターと一緒に潜って水中でマスクを外しもう一度つけなおしてマスク内の水を抜くマスククリアーと空気を吸うためのレギュレーターを口から外しもう一度付け直すレギュレーターリカバリーです。どちらも初歩的なものですが水中では重要な技なのです。(ダイバーの方が読んでいたら笑われそうですが・・・。)一度体で覚えたことは意外と覚えているもので心配をよそに難なくクリアー。無事ダイビングの許可をいただきました。(まるで素人)

今回の大目標はあくまでもオオサンショウウオの赤ちゃんの撮影のために購入した新兵器の練習です。オオサンショウウオの赤ちゃんはおおよそ4cm。水中でそのくらいの魚を探します。ちょうどよさそうなのがカエルウオ。7mくらいの浅瀬にたくさんいます。でも意外と気弱な性格ですぐに穴に隠れて出てきません。そこで小指の先ほどの小さな穴をみつめて約1時間ほど水中でじっとしながら撮影します。背後にはカスミアジやナポレオン、時にはマダラトビエイなどの大物も通過しているようなのですがひたすら小さな穴をみつめるダイビング。滞在中有名なポイントへは一度も行かずひたすらビーチで同じ場所を潜っていました。おかげで南国モルディブに行ったのに日焼けひとつせず「ほんとに行ったの?」と聞かれる始末です。それでも何でもかまいません。久しぶりのダイビングは楽しかったなあ!ちょっとまた海通いをしようか迷います。

イシガキカエルウオに似たカエルウオ

イシガキカエルウオに似たカエルウオ

名前はリトルコムトゥースプレーニー、ちょっと舌を噛みそうですがカエルウオです。僕は魚の名前はまったくだめで間違っていたら指摘してください。

ところでこの写真ちょっと変わっていませんか?お分かりの方もいると思いますがワイドマクロレンズを使用しています。巷で言うところの虫の目レンズです。小さな生き物を大きく写すには通常マクロレンズを使います。しかし、マクロレンズは接写にはいいのですが生活環境など背景までは写りません。そこで登場するのがワイドマクロレンズです。カエルウオまでの距離はレンズの先端から2cm。ほとんどぶつかりそうな距離です。肉眼ではよくわかりませんでしたが黒目を縁取る星マークがチャーミングですね。そして最大のポイントは背景となる水面と差し込む太陽まで一緒に写ることです。オオサンショウウオの赤ちゃんが巣穴から出てきて川を見たときの写真がこんな風に撮れたら最高なのですが・・・。

INONリレー系極小セミ魚眼レンズの撮影風景

INONリレー系極小セミ魚眼レンズの撮影風景

これが撮影風景です。30cmほどの筒になっていて先端部は2cmほどのレンズになっています。画角130度でピンとはレンズ先端0センチからという驚異的なレンズ。使い方は非常に難しいのですが決まればとても楽しい絵柄が撮れます。ハウジングに入れるカメラはキヤノンEOS50D。本当は7Dを入れたいところです(何せこれで動画も撮れるので・・・)が50Dも十分な画質が得られて満足しています。南の海とオオサンショウウオのいる川では撮影状況がまったく違いますが基礎的な資料は取ることができました。使いこなすにはまだまだ修行が必要なようです。興味のある方は製造メーカーINONへ問い合わせてください。オリジナルを触ってみたい人は水中機材の店アンサーへ行くとデモ機がある場合があります。こちらも要問合せ。